月あかりのすみれの花と初恋と。

6/16
前へ
/16ページ
次へ
「あ、ありがとう。」 絞り出すような声だったが、ホッとしたように男の子は微笑んだ。昼間は太陽に照らされて輝いてた茶色の髪の毛は夜はソーラーライトの明かりと同じ色になっている。男の子を見つめていると、「おしっこ。大丈夫なの?」全然ロマンチックじゃないセリフが飛び出してきた。現実に引き戻された私は力が抜けて、笑ってしまった。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加