第二章 いざ、実践

2/2
前へ
/30ページ
次へ
「あー、あの謎の先輩に時間削られた…。最悪…。」 急に現れて、風のように去っていったあの先輩を憎みながら 運指表と睨めっこしていた。 「ん〜…まずこの音吹くか…」 基本の音、「B(ベー)」を吹くことにした。 全ての指で運指表に書いてある通りの穴を塞いで 息を入れた。 ピィィィーーー 「ぅわっ?!」 なんだこの音。 絶対音違うよね…。 「も、もう一回…」 ピィーー 「うっ"…」 これ、あれだ。 調べた時にあった、「リードミス」ってやつだ。 リードミスする原因としては穴を塞ぎ切れていなかったり、息の入れ方だったりとかに問題があるらしい。 これに関しては、穴を塞ぎ切れていなかったのかな…。 今度はしっかり塞いで… 息を優しく入れる…。 ♪〜 「……す」 「すっごぉぉぉっ!!!」 「え、待って!?すっごい綺麗に出たよね!?やったぁぁ!!  私って天才っ!?」 さっきのリードミスが嘘のように思えるくらい綺麗なBがでて テンションが爆上がりだ。 思い知ったか!!先輩め!! ……といってもまだBが吹けただけ。到底、先輩には追いつけていない。 「絶対…絶対あの先輩たちを抜かしてやるっ!!」 私はそう決意した。 第二章 いざ、実践
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加