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 その後、理香はことあるごとに仕事の邪魔をしてくるようになった。  いつも志信のとなりをキープしている彼女は、手伝いもしないのに週末の打ち上げの現場についてきては、無知であることをいいことに無邪気に危険を冒そうとする。  打ち上げ筒の中をのぞきこんでみたり、花火を上げる遠隔操作のスイッチをさわってみたり。  ただでさえ忙しい現場で、ちょこまか動く理香の監視も同時に行うと、疲労が倍増する。  そして疲れきって注意をうながすと『夏生くんって小姑みたい』なんて言われる。  同じように志信に注意されたときは、すんなり受け入れるくせに。  オレのこめかみの血管はもう少しの衝撃で切れそうだったけれど、女の子相手に強く出ることもできない。  もって行き場のないストレスが、たまりにたまっていた。  志信がオレに話しかけるたびについてくるオマケの存在に、ムカムカは解消されることなく、日々つのっていった。
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