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光り輝く湖のほとり
<光り輝く湖のほとり・秋・15時>
オルロフは、道に迷っていた。
近くの道から外れ、森に入り込んでしまった。
ちょうど、魔女の国との境界に
あたるところだろう。
魔女の国は、魔女が統治する。
この国に許可なく入り込むと豚や牛、
鶏に変えられるとみんなが言う。
「本当かどうかわからないが・・」
しかし、魔女が恐れられているのは確かだ。
強大な魔力は、いろいろな所で噂になっている。
魔女の国に入り込むと二度と出られない、
異界だとも言われる。
恐ろしい魔女。
日が暮れる前に、何とかしなくては。
太陽の位置で方向を定めようと、オルロフは空を見上げた。
空中にキラリと光るものが投げられ、そのまま放物線を描き
落ちていった。
「なんだ?あれは・・」
オルロフは光の見えた方向に足を向けた。
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