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「それって、興奮するってこと?
興奮はさめるでしょ。すぐに!」
妖精は即答する。
まぁ、事実ではあるが・・
「口で言っても説明はできない。
体験がすべてだ。体験すればわかる」
俺には無理だ、
オルロフは判断した。
「ふーん」
妖精は、納得がいかないようだ。
「なぜ、あの時に君は指輪を投げたんだ?
それにすごく怒っていた」
オルロフが聞いた。
妖精の声が、少し小さくなる。
「大人になりたくなかった・・
だから成人の指輪を、すてちゃおうって・・思って
私たちのこども時代はとても自由なの。
でも成人すると、いろいろ縛りがでてくる。」
妖精はうつむいた。
「でも、失くした事がばれたら、大変な騒ぎになるし、
あの時どうしようかと・・
拾いにいくしかない・・と思って。」
妖精は、自信なげに言った。
「あなたには迷惑をかけたわ」
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