グスタフ皇国のしきたり

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あと、ひさしぶりに会った友達にもする。 こどもは、親にハグされると安心するし・・ 大人は、親しい挨拶の一つとしてやる」 オルロフは、慎重に言葉を選んだ。 相手は、異世界の住人だ。 自分の国のやり方が、通用しないかもしれない。 「ハグって、いくらするの?」 オルロフは声を立ててわらった。 ほんとうにこの妖精は、ヘンテコでとびっきりかわいい。 「金じゃない。 挨拶の一つなんだ。 あとは心配な時とか、悲しい時とか落ち込んでいる時に、 ハグをしてもらうと安心できる」 妖精は、薬草リキュールのカップを両手に持って言った。 「でも、その、ハグってやつをしても、 なんの解決にもならないわよね」 やはり妖精は、合理的な思考をする。 「確かに。 でも気持ちが落ち着けば、違う。 自分一人ではないってわかると、勇気がでるんだ」
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