光り輝く湖のほとり

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木々がうっそうと繁っているが、少し行くと湖が見えた。 人が湖に入っていく。 長い髪が、金色に揺らぐ。 「・・死ぬ気か?!」 オルロフは、走った。 オルロフが湖に飛び込み、なんとか金の髪の持ち主の腕をつかんだ。 「待てよっ!!」 そのまま勢いに任せて、二人は湖に倒れこんだ。 最初に叫んだのは、金の髪の人だった。 「なにするのよっ!離してっ!ばかっ」 そう言うなり、オルロフの頬をひっぱたいた。 金の髪の人は、怒りに満ちたアメジストの瞳でにらんでいる。 「っ!死ぬ気だったんだろう!」 オルロフは、いきなり頬をはたかれ、 その驚きもこめて声が大きくなった。 アメジストの瞳は強い光を放ち、オルロフをとらえる。 「はぁ、死ぬわけないじゃない!!指輪を探していただけよ!」 ふたりは向き合った。 ずぶ濡れ状態で。
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