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ホックを外して…こぼれた胸に顔を埋める。
最初のとき、この外し方がわからなくて結花に聞いたのを、昨日のことのように覚えてるな。
「凌…」
胸のふくらみの下の方にキスマークをつけ足しておいてから、もう一度先の尖りに歯を立てて結花を誘う。反対側の胸は俺の手ですくいあげて…手からこぼれる感触を楽しんでる。
上目で表情を確認しつつ結花の膝を割って自分の身体を割り込ませ、抵抗されないから続行を決定して屈みこんだ。
結花がうちに来たときの部屋着にしている短パンと下着を一気に剥いて、リビングに向けて放り投げる。
俺は胸の感触ももちろん好きだけど、どちらかといえば下の方がもっと好き。
「やッ…」
さすがにここまでするとは思っていなかったんだろう。結花が身じろぎして体勢が崩れた。
シンクが素肌の下半身に触れたから、冷たいのもあるだろうし。
これ以上バランスを崩したら危ないから、結花を抱えおろして後ろ向きにひっくり返した。
なぜか台所にも置いてある予備の必需品にこそっと手を伸ばし、自分のズボンを膝までおろしておいてさっさと装着する。
Tシャツは着たままだし、みっともないことこの上ないけど…他に誰もいない俺の部屋だし、良しとする。
結花がこの隙に逃げて行ったり、俺を窘めたりしないのなら…完全にOKってこと。
「結花…」
シンクに手をつかせて腰を引き寄せ…ちゃんと濡れてるのを確認してから侵入開始。何度抱いても、この瞬間はものすごく緊張する。そして、生まれて初めて『好きだ』と思った相手の身体を、こんな風に独り占めして…二人で気持ちよくなれることを、心から幸せだと思う。
「ん…凌…」
結花が身体を引かずに俺を受け止めてくれることが嬉しくてたまらなくて…もう天国にいるみたい。
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