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さっきまで何度もしていたとは言っても、いったん終わりにしたし、身支度まできちんと済ませていたんだ。いつでもすぐに臨戦態勢の俺はともかく、結花の身体は落ち着き始めていたんだろう。濡れてはいるけど…入りにくい。
腰を小さく揺らしながら、結花の感じる蕾に手を回す。
充分濡れてるから、そっと指を這わせて…ちょっとずつ核心に刺激を加えていく。
「ん…凌…」
結花も、俺を受け入れるために身体のこわばりを解こうとしてくれてるのがわかる。だから、焦って突っ込んだりしない。
大事に大事にしたいんだ。
「つめた…」
胸がシンクに触れて、結花が身じろぎした。
俺は一歩下がって結花の腰も引き寄せ、シンクにうつぶせないでいいように体勢を整えてあげる。
こうすると結花が自力で立ってないといけないから…しんどいかもしれないんだけど。
ゆっくり時間をかけて、俺のものを一番奥までねじ込んだ。
もう、痛がらせたりはしない。
でも気持ちいいと思わせられるかどうかは…俺なりに毎回ものすごく気を遣ってる。
だって俺はどうしたって気持ちいいけど、結花はそうじゃないかもしれないから。俺だけが満足して、結花が我慢して受け入れただけ…っていう経験は、させたくない。
初めの頃は、恥ずかしながらそういうこともあったと思うんだ。俺だって生まれて初めての経験だったし、もちろん情報は事前に仕入れてあったけど、知っていることとちゃんとやれるかどうかはイコールじゃないから。
その後も俺が試合後とかに暴走しちゃったときには、ちょっと理性が吹っ飛んだような夜もあった。
結花が気を失うみたいにベッドに伏せていて、ヒヤッとしたことだって何度もある。
だからこそ、平常時は結花のことを最大限に気持ちよくさせて満足させたいと思ってる。
というわけで。
つながったまま結花の身体を回転させて、ゆっくり俺の方を向かせた。
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