長男の卒業【凌太郎×結花】

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最近はもう、どこもいじらなくても奥をガンガン突いてあげたら結花を絶頂まで導けるようになった。やりすぎたらあとで怒られるから、ギリギリの加減が難しい。でも多分、今は…正解だ。 キュウっと抱き着いたまま余韻に浸ってる結花からいったん抜き出して、ひどいことになってる自分のズボンをその場に脱ぎ捨てながら結花を抱え上げて、数歩移動した。 狭いワンルームだから、こういうときは便利。 ほんの数歩で俺のベッドに逆戻りだ。 「…凌…」 ポヤンとした表情で俺を見つめる結花の頬をそっと撫でてあげてから、ベッドにうつぶせにさせたその腰を持ち上げる。 「もうちょっと、付き合って」 まだ果てていない俺のものを、もう一度後ろから埋めなおした。 結花を極限まで感じさせたいと思うのは本心からなんだけど、だからといって俺はどうでもいい…なんてことは言わない。 結花だって、俺があんまり我慢したり無理したりするのは嫌がるし、やりたいことはちゃんと言えって言われてる。気遣いすぎて事前に我慢するより、ちゃんと伝えた方がうれしいって言ってくれる子だから。 俺は今もっと、結花のことを抱きたい。 「あぁ…」 力なく首を振りながらも、結花はちゃんと受け入れてくれる。 両手で結花の細い腰をつかんで、何度も狭いところを往復させた。 身体がぶつかる音も、水音も…もう聞きなれつつあるけれど、何度抱いても幸せで…ずっと離したくないと思う。 俺、死ぬときは結花の中がいいな。 バカなことを考えながら、獣のように腰を打ち付ける。
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