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もう何回目かではあるから、あんまり長いことやってたら結花に怒られそうだ。そもそも一日3回までっていうよくわからないルールが、結花の中にはあるらしいし。今日はもうとっくにそのルールは破ってるから。
でも、俺は結花のことも結花を抱くことも本当に大好きで、止まんないんだよ。
ズブズブと奥を侵略しながら、俺がさっきベッドで付けた赤い痕を指でそっとたどる。結花とこういう関係になるまで、こういう行為がここまで快感だとは思っていなかった。自分で処理することはあったけど、排泄行為と大して変わらなかったし。
でも、結花の中は温かくてきつくて…俺のものを締め付けては絡みついてきて。もうずっと溺れていたい。
「…凌…も…」
結花がゆるゆると首を振って何か訴えてるけど、意図的に意味を取り違える。
「もっと?」
もう無理とか、もうおしまいとか言いたかったんだろうけど。
「やぁ…ちがう…」
これで最後と心に決めて、結花の腰を持ち上げて自分のものを行き止まりに叩きつける。
「やぁぁ…」
抉るように一番奥を侵略して、動きを止める。
「クッ…」
薄いゴムに阻まれるのはわかってるけど、大好きな女の子の中に自分の欲望を思い切り放つ。
このまま溶けて一つになってしまえたらいいのに。
少し休んだら怒られるんだろうとわかってはいるけれど…ちょっと幸せに浸らせて。
ズルッと抜き出しておいて、俺は結花の横に倒れ伏しながらその柔らかい身体を抱き寄せた。
…結花と沖縄旅行。
二人きりのバカンスというわけでは全然ないけれど、俺たちは普段からお互いの部屋と大学とグランドしか行き来してないから、変わった場所に出かけるのは嬉しい。
そうでなくても学業の次は部活が優先だから、デートの回数だってあり得ないほど少ない自覚がある。
春休みなら…ちょっと長めに休み、取れないかな。
この際長瀬家の野郎どもが一緒でもいいから、フルに参加して結花と一緒に過ごしたい。
まだ半年先の話だけど、ちょっとずつ根回ししていくか。
楽しみな予定がひとつ増えた。
俺はワクワクしなっがら、つかの間の休息をとることにした。
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