同窓会に行ってきます【凌太郎×結花】

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ああ、もうこのまま気を失うまで気持ちよくなっちゃうやつだ。 もう、何をされても構わない…というか、頭の中がふわふわし始めてる。 悲鳴をかみ殺さなきゃいけないほど感じさせられて…もうダメと思った頃、凌はそのまま立ち上がって、私の両手をバスルームの壁につかせ… 立ったまま後ろから攻め立て始めた。 腰骨がぶつかるほど激しく奥まで突き立てられて、もう自力で立ってはいられないのに、凌が私の腰をがっちりつかんで離さない。 「ん…凌…もっと…好き…」 もう何を口走ってるのかわからないけど、気持ちよくて…何が何だかわからない。 「…フ…ッ」 私の腰を抱え込んで、抜き出しては最奥までねじ込んでくる凌のことが、愛おしくてたまらない。 もっと、夢中になって… ずっとずっと、抱いていて… そんなことを思いながら、身体全部で凌に縋りついた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「なぁ」 一年半ぶりに会った井手が、駅のホームで電車を待ってるときに声をかけて来た。 「…うん」 言いたいことはわかる。 俺は殿前高校の特進クラスに在籍しながら、サッカー部に選手として所属し、何とか二年間両立させた。 二年になったころに、獣医になろうと志望を決めたから、部活の時間以外は最低限の生活時間以外は全部勉強してた感じだったけど、何とか都内の国立大獣医学部に現役合格。 わかっていたことだけど、獣医学部のキャンパスは東北にあるので、卒業と同時に寮に入って一人暮らしをしている。 今日は、卒業して一年半たって初めての同窓会だったから、年末の帰省のついでに参加したんだけど。 三年間同じクラスだったクラスメイトとはいえ、さすがに二年の終わりまで部活を続けた俺にとって、親しいクラスメイトと言えば、隣にいる井出と、サッカー部のマネージャーを三年の夏前までがんばってくれた女子二人だけだ。 だから、会えるのは楽しみだったし、時間いっぱい四人で近況報告をできたのは良かったと思う。
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