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七月五日 ニワゼキショウ( 庭石菖 ）
拝啓
お誕生日おめでとう
虹のかかった空を眺めながら
笑いあう日々。
絶好の
機会なのに君の笑顔につられて大事なことを言いそびれる僕。
しょうがないなと心の中で思いながら、君のくれる愛情に
嬉しくなって言葉を失う僕の心の声が聞こえますように。
敬具
七月五日、
僕はその手紙に封をして机の中へとしまった。
くるくるとよく動く目の奥にある君の心は庭石菖よ
了
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