619人が本棚に入れています
本棚に追加
/108ページ
「無理はしてません。それに、お金はいくらあってもいい。
将来、もし、私が失業したら、その金で助けてください」
冗談めかして言ったので、佳織はやっと受け取ることを了承してきた。
そして、美那と央司もなんとかサインをしたので、ようやく婚約破棄に関する手続きも完了だ。
不満だった提携条件も、いったん白紙に戻ったし、佳織をノースランドに入れることも叶いそうだ。
ここまで順調でいいのかと思うほど、事態は英彦の思うとおりに進んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!