ひらり、煌めく羽２ 輝く蝶を手の中に

あとがき

別のところでも書いてますけど、本作は最初、「蝶は～」のスター特典番外編の予定でした。

もっと短くて、四分の一から三分の一くらいの文字数を想定してました。

でも、設定を立てて書いていくと、あれもこれも入れないと、ということになりまして、どんどん長くなっていく。

これは、スター３０個!?（特典の上限数です）か、と思ったんですけど、もう、スピンオフとして独立させたほうが適切だなと。

それで、そこからは自由に文字数を増やしていったという……

本作が長くなった一番の理由は、「嘘」でした。

アイディアが湧いて、「蝶は～」での、やり取りや作品の流れを確認している最中、あれ、これって、どちらかが嘘をついてないとつじつまが合わない、という描写が出てきたんです。

どっちが嘘をつくだろうか、と考えて、納得できる側が決定しましたので、本作の輪郭が完成しました。

「蝶は～」を書いている時は私もまったく気づきませんでしたね……読まれた方で、矛盾があったと分かった方はいらっしゃったでしょうか？

どんな内容かは秘密ですけど、嘘をついているのは久敏(ひさとし)（佳織の父親）です。