颯祐が好きで仕方がない

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 両方の手を押さえ付けられたまま、キスをされ、僕の頭の中はボーッとして思考停止になる。ピチャピチャと唾液の音がして、「ふ、ぅん…」と僕の声が漏れてしまう。  左手で僕の両手首を掴み、頭の上で押さえ付けると、右手を膨らんだ股間にあてて上下に揺すった。 「ああ!ダメっ!いやっ!颯祐!」  身体も、颯祐の身体で押さえ付けられ動けない。 「ダメ?いや?」 「出ちゃう…」  僕はもうイキそうになって、涙が(あふ)れた。 「いいよ」  そう言うと急いで僕のパンツを下ろして、硬くなった僕のモノを颯祐は口に含んだ。 「えっ!?ダメだよ!汚いよ!」 「漣の、汚くなんかない」    一度口から離して色っぽい声で言うと、また口に含んでゆっくりと、そして激しく扱いた。 「あ…」  僕はすぐにイッてしまって、颯祐の口の中に放出してしまう。 「ご、ごめんなさい!僕っ!」  慌てて身体を起こして、ヘッドボードの棚にあるティッシュを急いで取ると、颯祐の口にあてた。  ゴクン、と颯祐が飲み込むのが分かった。 「そ、颯祐…だめだよ…」 「まだ全部出てないだろう?出してやるから」  続けて、まだ硬いままの僕のモノをまた口に含んで、今度は指で扱き始める。最後まで絞り出すと、綺麗に舐めてくれた。  知らない訳では無かった。こういう事を知らない訳では無かった。オナニーをする時に、男同士でしている動画をよく見た。想像していたのは、される方、そう今の僕。颯祐にこんな事されたら、と思いながらオナニーをした。いや、する方も想像した。颯祐のモノをしゃぶってみたい、そんな事も考えながら僕は一人で達していた。 「漣、可愛い。」  仰向けの僕に覆い被さり、唇や頬や瞼、耳たぶ、鼻、と色んな所にキスをする。僕は幸せな気持ちでいっぱいになって、颯祐のキスを受けた。 「颯祐は?」  さっきから当たる颯祐のモノは硬く大きいままで、僕だけが達してしまってどうしたら良いのか分からない。いや、僕も颯祐のモノを口に入れたいと、そう思って生唾を飲み込んだ。 「僕も…颯祐のを…」  僕の上に被さる颯祐を上目遣いで見て、頬を赤らめて言うと颯祐もゴクンと生唾を飲んだ。サラサラの颯祐の髪が僕の頬を撫でて、耳元に口を寄せた。 「シてくれるの?」  囁く様に言ったその言葉だけで僕はまた、硬く大きくなってしまって困った。シた事は勿論なくて、動画で見ただけで、気持ち良く出来なかったらどうしよう、と不安が過ぎる。  颯祐がヘッドボードにもたれ掛かり 「漣が脱がせて」  と、優しい笑顔で僕を見た。  どうしよう…どうすればいいんだろう、取り敢えず颯祐がしてくれた様に、スラックスのベルトを外そうとするけど、緊張して手が震えて上手くベルトが外せない。
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