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M752便は無事に滑走路に着陸したが、誘導された経路には入らずにそのまま蛇行しながら直進し路肩に停止した。
「誘導員の相良です。これから緊急停止した国際線M752便の元へ向かいます」
「相良さん。ドアを開ける前に先ずは中の様子を確認してください。未知の感染症が機内に蔓延してる可能性があります。気を付けて」
「了解しました」
無線で管制塔と連絡を取り合い、タラップカー(※乗客が乗り降り出来る車両)を動かす。
もう一人の誘導員がドローンを持って助手席に乗り込む。
「中の人達、大丈夫ですかね相良さん」
「·····」
M752便のエントリードアにタラップカーを配置する。
若い誘導員は中の状況を撮影するためドローンを飛ばした。
「なんだよこれ·····」
相良はモニターを覗き込んだ。
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