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俺の名前は北側工事、もとい北川こうじ。
以前はフリーターだったが、暇を持て余して書いた小説がブレイクした。一度麻倉文学賞を受賞してからは一躍時の人となった訳だがまた受賞するとは思わなかった。
一度目の授賞式だがあれは本当の寝坊だった。
昔から時間にはルーズで、親にはよく叩き起こされていた。社会人になっても寝坊の癖は治らなかった。危うく受賞取り消しになるところだったな
今回のは完全に忘れていた。って言うよりマネージャーさん連絡くれよ。そう言えばいつからマネージャーの声聞いてなかったっけ。
とゆう訳で俺のスマホに文学賞評価委員会の人から着信が何度も来る訳だが、徹夜で友人達と呑みながら麻雀していた俺は爆睡していて気付くわけも無かった。
着信に気づいた頃には受賞式も終わり、受賞取り消しになった事を聞いて俺は絶句した。
いや、呑みすぎて二日酔いの俺には更に不快を窮めただけだった。だからか悲壮感よりはまず·····
「み、水·····」
気付けば夕暮れ。
外の騒音で目が覚めた訳だが、まだこの時の俺は本当の変化に気づいていなかった。
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