異変

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いつも陽気な義明だがいつもと違う声色に驚きつつテレビを付けた。 テレビには街中で武装した警察官達が束になり民間に向けて手榴弾のような物を投げつけている。爆発はしなかったが煙が辺り一面に広がった。催涙弾の様な物なのか。 「なんだよ、これ」 全く民間人は怯むことなく警察官に次々と飛び掛っていく。そして喉に噛み付く者や払いのけられ吹き飛ばされる者など抗争は激化していく。 場所は·····見覚えがある交差点だ。ここからそう遠くない。 「なぁこうじ。俺、そっちに行くからそれまで絶対に玄関のドア開けんなよ!」 「あ、ああ」 これは現実なのか。フェイクなのか分からない。端にはLIVEと表示されているから今なのだろう。窓外を見上げると上空にヘリコプターが飛んでいるのが分かる。多分あれで今撮影してるのか。 そして間もなく日は落ちる時間。 "現場からは以上です!"
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