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「待て、わしは博士のようで博士でない」  博士の両脇に立っている男たちが三味線を弾くような動きをしながら、 「ベンベン」 と言った。これは…大喜利のベンベン節というやつだ。博士は続けた。 「地球人のようで地球人でない」 「ベンベン」  俺はうっかり合いの手を入れてしまった。 「それは何かと尋ねたら?」  黒スーツの男たちが博士を指差しながら答えた。 「宇宙人、宇宙人」
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