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庭の花が咲きかける
春のはじめの、いつも通りの朝。
俺は7時頃に目が覚めて、窓のカーテンを開けた。
カーテンの後ろに隠れていたのは、眩しく輝く太陽だった。
この国は自然や大地にも恵まれていて、農業が盛んだった。
とても小さな国ではあるが、有名な発展途上国だ。
でも俺はここが楽しいとは思わない。
いつも部屋の中、ただ国のために勉強しなくてはならない。
結論から言うと、俺はこの国の第一王子だ。
今年で13歳になる。
王子や姫などの貴族は、12歳で婚約相手を決められ、3ヶ月ともに暮らして結婚式をあげるという法律が昔から定められている。
しかも婚約者は貴族でないと許されない。
まぁ、当たり前のことだけど。
そんな俺も去年は婚約者がいて、3ヶ月ともに生活した。
俺はあまり婚約者に興味はなくて、「俺はこの人と生涯をともに過ごさなきゃならないのか。」ぐらいにしか思っていなかった。
婚約者と過ごして約2ヶ月半、俺の毎日の塩対応にしびれを切らしたのか、婚約者は婚約を破棄してきた。
両親はすごく悲しんだけど、婚約なんか望んでもいなかった俺からしたら婚約者がいようがいなかろうが、どーでもよかったんだ。
そんな苦い思い出に浸っていると、メイドがドアをノックした。
「王子、朝食の時間です。」
俺は服を着替えながら軽く答えた。
「わかった。すぐ行く。」
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