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いやいや、待って待って。
メイド学校に通ってない人をメイドにしちゃったわけ??
でもおかしいな、メイド学校に通ってないわりにはちゃんと正しい敬語が喋れているし、姿勢も整っている。
―――本当に、そのメイドは庶民の出なのか?
俺の中からそんな疑問が浮かぶ中、イランが待ってましたとでも言うように身を乗り出す。
「ねぇねぇ、クロエちゃんは誰のメイドにするの?」
まだ6歳のイランは興味津々だ。
「とりあえず、メイド学校にもいってないところから最初は掃除などの簡単な仕事から始めさせると、メイド長から聞いている。」
その話は他のメイドにも伝わっているみたいだ。
「なんーだ、まだなんだ」
残念そうに肩を落とすイラン。
「それだけだ。仲良くしてやってくれ。」
それを最後にこの話は終わり、朝ごはんも同時に終わった。
その後、俺はいつも通り自分の部屋で勉強していた。
貴族は将来いろんな人との交流があるため、国の歴史を知ること、外国語を覚えることを中心的に勉強しなければならない。
コンコン
そのとき、俺の部屋の扉がノックされた。
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