プロローグ

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 たしかに、小学三年生で同じクラスになったそのときから、わたしたち四人は大の仲良しで、とくに、クラス内で開いていた『占い屋さんごっこ』は格別の思い出。  クラスの子たちをお客さんに見立てて、占ってほしいことを、それぞれの得意な方法で鑑定してあげていた。ただそれだけでみんながきらきらした笑顔になってくれて。気づいたら、わたしたち四人が一番嬉しくなっていて。  中学生になって、苺柑ちゃんと空和ちゃんが同じ一組という以外はみんなばらばらのクラスになってしまい、そうでなくても中学生活は忙しくて、同じクラスか部活動にでもいないとなかなか会えないし、それもちょっと、ううん、だいぶ寂しいななんて思ったりはしていたけど。  まさかあのころの『占い屋さん』を復活させようなんて。  しかも、部活動という、大幅なバージョンアップつきで。 「占いの担当分けは、あのときのままでいいね。ことことが夢占い担当、そわわんは星占い担当、ひなのんがタロット担当、でもってうちは動物占いその他、物に例える占い担当と」
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