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茶を飲み終わって、アキは一に
「ちょっと調べてくるよ」
と言って、返答を待たずに部屋を出た。
一の言葉でなんとなく休んでいる場合じゃないと感じたアキだが、手がかりは夢で見た場所と、そこにいた見知らぬ男の事だけ。
とりあえず、その場所の様子を忘れぬうちに、絵に描いておくことにした。
アキは未来を視る力を活用するために、昔からよく絵を描いていた。
だが、実際は暇つぶしに理由を見つけたようなもので、絵が上手くてよかったと思ったのは今回が初めてのことだった。
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