渡された傘

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僕は就職が決まって卒業論文の発表会を終え、無事に卒業式の日を迎えることができた。 僕は卒業式の翌日に仙台の真潤の実家に伺って、お墓のある場所を聞いてお墓参りをしようと仙台市内の霊園に足を運んだ。 僕は霊園で借りた手桶と柄杓で墓石に水をかけ、そして新しく花を生け束のままの線香に火をつけて供えた。 僕はお墓の前で手を合わせて、就職が決まって無事卒業ができたことを真潤に報告した。 そして、心からお礼の気持ちを伝えた。 僕は真潤のような苦しい悩みを抱えたLGBTの人が、社会で幸せな生活ができるように支援活動をしていきたいという気持ちも伝えた。 僕は空を見上げて、僕の活動を天国から見守ってほしいと真潤に伝えた。 すると僕の耳元で、 「わかったよ」 と声が聞こえたような気がした。 この声は、きっと真潤の声に違いないと僕は思った。
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