1人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日大学に行って講義が始まる前に、僕は真潤に声をかけた。
「真潤、昨日は悪かったね!
傘、ありがとう!」
と素直に謝りながら傘を真潤に返した。
すると真潤は、笑顔で頷いて傘を受け取ってくれた。
真潤の笑顔を見て、僕は少しほっとした。
その後の僕は、真潤が少し気になる存在になった。
真潤はどちらかと言うと積極的に友達に話しかけるタイプではなくおとなしい感じだけれど、友達から話しかけられたら笑顔で接しているようだった。
真潤は講義を休むことはなく、講義中も真剣に教授の話を聞いてノートを取っているようだった。
講義が終わったある日僕は友達から、
「皆でお茶しに行こうよ!」
と誘われたので、
「いいよ」
と答えると、すでに5人の友達が集まっていて、その中に真潤の姿もあった。
すると真潤が、
「僕、やめておくよ!」
と言い出したので真潤は僕に遠慮しているのではないかと思って慌てて僕が、
「真潤、何か用事あるの?
一緒に行こうよ!」
と誘うと真潤は少し驚いたような表情になって、
「うん、僕で良ければ…」
と返事をしてくれて、友達6人で大学近くのコーヒーショップに行くことにした。
最初のコメントを投稿しよう!