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「魅李君は、寝てて…」
と言ったので僕は言われた通り布団に潜り込むと、真潤が水枕の氷を交換してくれたり、おでこの熱さまシートを交換してくれたりした。
そして台所で何かしているようだったけれど、僕がうとうとと寝込んでいると、
「魅李君、お粥作ったから少し食べて…
少し食べないと元気になれないよ!」
と言って机の上にお粥を持ってきてくれた。
僕は何とか起き上がってお粥を口にすると、少し冷ましてあって食べやすく、とてもおいしかった。
あまり多くは食べられなかったけれど、茶碗に少し盛り付けてくれたお粥は全ていただいた。
そして、また布団に潜り込んで寝込んでしまった。
僕はその後のことをよく覚えていなくて、朝目が覚めると真潤が壁に寄りかかって眠っていた。
「真潤」
僕が遠慮しながら小さな声で真潤に呼び掛けると、
「魅李君起きた?」
と返事をしてくれた。
真潤が体温計を手渡してくれたので熱を測ってみると37度6分まで下がっていた。
「真潤、ずっとここにいてくれたの?」
僕が心配になって聞いてみると、
「うん、魅李君のことが心配で、ここにいたら僕も寝ちゃったみたい…」
と笑顔で答えてくれた。
時刻は朝7時を過ぎていて真潤が、
「もう大丈夫そうだね!
魅李君は、もう1日講義休んだ方がいいと思うよ!
僕は一旦家に帰って大学に行くね!」
と言ったので僕は、
「真潤、ありがとね!」
と素直にお礼を言った。
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