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脳死
「この人は大丈夫な人かな?」
「この人は僕を好きになってくれるかな?」
「僕はこの人を好きになれるかな?」
「何をしたら僕を好きになってくれるかな?」
こんなことを考えて人と話す時間が一番きらい。
はじめから友達ならいいのに。
はじめから恋人ならいいのに。
みんな家族みたいに生まれてから死ぬまで切れない感情で繋がっていたらいいのに。
他人からはじまってなかよくなってまた他人になったり、好きなのに嫌われたり、好きになりたいのになれなかったり、こんなのつらい。
自分ひとりで満たされてるならこんなに命で溢れた星に生まれた意味もないし自分の言葉より先に気持ちが見える脳に生まれたのがもったいない。
なのに、誰かに好かれたいと思うと、誰からも嫌われたくないと思うと、好かれないかもって考えると、嫌われたかもって考えると、息が詰まる。
こんな地面から空まで空気でいっぱいの世界に生まれたのに、息が詰まりそう。
空に押しつぶされそう。地面に押し付けられそう。
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