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読む阿呆より出版する阿呆
私は学生時代まで、小説は読むものでした。社会人になり、小説を書き、小説を世に発信する立場になりました。そして、今、こうやって作品集を出版し、小説を売る立場になりました。売る側になり、読んだり書いたりするだけでは分からない、多くのことを学びました。
まず出版する上で感じたのは、細部まで気を配らなければいけないということです。作品自体を細かく見るのはもちろんのこと、表紙や目次、本の値段からカテゴリの設定まで、本当に細かいところまで考えないといけません。普段小説を買って、何気なく目にしている部分も、作家や編集者の想いが込められているのだなと感じました。
そして、作品集を編集する上で、それぞれの作家さんの自作に対する想いをひしひしと感じました。ページに起こして確認してもらう際に、文章だけでなく、ルビや改行など、変更してほしい部分を話し合いました。私も小説を書く人間であり、少しでも良くして世に出してあげたいという気持ちは分かります。それは誰しもが同じことなのだと、改めて思いました。
こういった経験は、小説を書いているだけでは得られないものです。そして、多くの作品を編集することは、新たな発見も多く、自分が創作する上でも使えるものばかりだなと感じました。13人の想いを乗せた作品集を出版することは、責任もあり、大変なことでしたが、こうやって世に出せたことで大いなる充実感を得られ、本当に本当にやって良かったと心の底から思います。また機会があれば、ぜひKindle出版をしてみたいです。
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