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「冬実がね、兄貴のこと気に入ったみたいなんだ」
「ちょ、春美‼ちが…」
「違う」って言おうとした冬実の言葉を遮るかのように。
兄貴が聞いてきた。
「え?違うの?」
「え?」
「俺、こんな可愛い子に好かれたら嬉しいのに」
の、ノロけてる‼
そう言われた、冬実の顔。
ユデタコみたいに赤くなっちゃって…。
冬実こそ、わかりやすい顔だよ。
キーンコーン。
予鈴が鳴った。
「あー、授業始まる。じゃあ、うちら教室戻るね」
「はいはい。冬実ちゃん、またね」
手を振ってる。
それに答えて、冬実もお辞儀する。
相変わらず、ムカツク兄貴だわ‼
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