02.恐怖

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「リネちゃん?どうかしたんでちゅか?」 「何でもないよ。 ……えっと…」 「パルでいいっちゅよ。」 何と呼べばいいのか迷っているのを察したのか、パルは嬉しそうに翼を羽ばたかせて言う。 「じゃあパル。一つ質問があるんだけど、あの人のことはなんて呼べばいいかな?」 「主人のことでちゅか?そうでちゅね……… 『先輩』とかどうでちゅか?どうせリネちゃんならヴィーナスに入隊するだろうし、そうしたら主人はリネちゃんの先輩になるんでちゅから!」 てっきり、「レオさん」とか「セイバーさん」だとかを予想していたものだから「先輩」なんて言う答えが返ってくるとは思ってもいなかった。でも確かにパルの意見は一理ある。 ただ、私が入隊すると言う確信はどこから来るのか…… そしてパルと他愛のないことを話していると、早速帰ってきた。だけどどこか様子がおかしくて、私を見ると目を少し見開いて頭の髪をぐしゃぐしゃとかき乱した。 「明日から1週間俺の任務を見学した後、銃の使い方を教えるから朝の6時に来い。」
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