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「リネちゃん?どうかしたんでちゅか?」
「何でもないよ。
……えっと…」
「パルでいいっちゅよ。」
何と呼べばいいのか迷っているのを察したのか、パルは嬉しそうに翼を羽ばたかせて言う。
「じゃあパル。一つ質問があるんだけど、あの人のことはなんて呼べばいいかな?」
「主人のことでちゅか?そうでちゅね………
『先輩』とかどうでちゅか?どうせリネちゃんならヴィーナスに入隊するだろうし、そうしたら主人はリネちゃんの先輩になるんでちゅから!」
てっきり、「レオさん」とか「セイバーさん」だとかを予想していたものだから「先輩」なんて言う答えが返ってくるとは思ってもいなかった。でも確かにパルの意見は一理ある。
ただ、私が入隊すると言う確信はどこから来るのか……
そしてパルと他愛のないことを話していると、早速帰ってきた。だけどどこか様子がおかしくて、私を見ると目を少し見開いて頭の髪をぐしゃぐしゃとかき乱した。
「明日から1週間俺の任務を見学した後、銃の使い方を教えるから朝の6時に来い。」
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