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2話
それはどこにあったのかは知らなかった、
意識がない瞬間は
真っ暗な部屋にただ、
気味の悪い音を聞くのみであった。
そこに不純物じみた音を聞くのみであったから、気を悪くした、
薬局に行きたいと思いつつも、
夢であったのだから、
いや、悪夢だったのであるから、
みようによっては精神崩壊を起こすに
違いないかった。
明滅に灯るランプがそこにあり、
視界に映るのは白黒、
さながら、映画の如くであった、
それも、昔の、初期の頃の
気づけば、手を血に染めていた、
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