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連絡先を交換しようと思ったら、やっぱり文通ぐらいしか方法がないことに気づいて、いっしょに苦笑いした。
「園田、スマホ持たないのか?」
「……高校で必要になれば買ってもらえる……かも?」
「どれだけ先なんだそれは……」
雪成は少し考えこみ、名案を思いついたように、言った。
「土曜日に、気が向いたらふくろう堂に行くっていうのはどうだ?」
「待ち合わせするの?」
「いや。自分が都合のいい時に行って、ぐうぜん会えたらラッキー。会えなかったらまた今度」
「ええー! ますますめんどうじゃない?」
「めんどうでも、いいよ」
そう言って笑う雪成は、いつもより明るく見えた。
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