はじまり

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 図書館はこの町で一番古く唯一石でできている、ここではもっとも大きな建築物。中央にある大きなステンドグラスが印象的な美しい建物だ。  「サースキン先生おはようございます。宿題見てください。」  「キヨいつも言っているだろう、ここでは急いではいけない。落ち着いて行動するんだ。」  先生はここの管理をされている人物。ここにある何万もの蔵書全て読んだと言われている、そして僕に文字を教えてくれている先生だ。  「すいません。でも今日は試験の日ですよね!」  「まずは、宿題を見させてもらう。試験に進めるかはそれからだ。」  文字がわかる人間はこの町ではかなり限られている、その中でも先生ほど詳しい人物はいない。  「はい、お願いします!」  「そこに座って待っていなさい。」  規則正しく並べられた石づくりの椅子を指し、先生は自分の部屋へ消えていった。
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