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不幸が無くなれば。
どれだけ幸せで溢れて。どれだけいいことだらけなのだろう。
そう思ったこと、だれかしらあるだろう。
私もそう思って生きてきた。こんな汚い世界。幸せで溢れさせて、もっと。もっと。
不幸がなくなってしまえばいいのに。
この不幸はどこから来てるかも知らずに。
目を開けると眩しいひかりと木々がみえた。
電車の中にはばらばらに座る人たち。
子供が怒られている、良くあること。
私の聞いている音楽よりも大きな声で泣き出した。
子供にとっては不幸なこのなのだろうか。
ビックリしながらもまたスマホに目を落とす。
おじさんが立ち上がりこちらに向かってきた。
うるさいな。そうぼやきながら。
それを聞いた自分は嫌な気持ちになるが、。これは不幸なのだろうか。
または、別のものかもしれない。別の感情なのかもしれない。
不幸とは。と辞書で調べると
幸福ではないこと。不幸せなこととでてくる。
逆に幸福とはとしらべると
恵まれた状態にあること。満足していること。とでてくる。
これを踏まえてもやっぱり自分の感情はわからない。
文字で表すことの出来る感情。それは果たして感情といえるのだろうか。
駅から出てあるく。そのことをずっと考えながら。
ゆっくりゆっくりと。確実に進んでいく。
目的地に着いた。息を整え前を見上げる。
学校。ここは私にとっての戦場。
エレベーターでロッカーへ向かう。
1歩踏み入れると女子たちの高笑いが聞こえる。
ああ。またか。また、いつもの事だから。
そうおもってまた前に進む。
私を見るなり女の子数人はパタパタと走っていった。
ロッカーを開けると大量のゴミが出てきた。それも少しの隙間からしか入らない小さな紙切ればかり。
「あーあー。もー。なにやってるの?私のロッカーとなりなんですけど。」
ばん。と大きな音が響き渡る。
一軍。私の嫌いな人たち。
物事を自分たちの都合のいいように進めていく。
「ごめん。」
ぼそっとつぶやき、下にちらばった紙切れを拾っていく。
別に自分は悪くない。でも。あやまる。
そうしないとあとが面倒臭いから。
最後の1枚。それを取ろうとしたら紙を踏みつけられた。
「ねえ。ゴミ。おちてる。」
拾おうとしたら背中に衝撃が来た。
うっ、。じんじんする。痛い痛い。
前に倒れた衝撃で頭をうってしまった。
「あーあーまたゴミ増えた。」
そう言って紙を踏んでいた足を私の背中にはこんだ。
グリグリと踏みつけられ、くやしいきもちでいっぱいだった。
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