Case 07 戻せぬ過ち

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 相次ぐマスコミの質問攻めに、私はウンザリしていた。  やがて、質問が一通り終わった。  「本日はお忙しい中来てくださりありがとうございました。会見は以上で終了となります。」  私は、正直疲れていた。  一つの過ちから、ここまで大きな話になるなんて思ってもいなかったからだ。  この先、私はどうすればいいのだろうか。  とりあえず、この子を堕ろすことから始めないといけない。  ――お腹の子に申し訳ないと思いつつ、私は産婦人科へと向かった。
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