untitled 002

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すみきった青空に響く轟音が、ショッピングモールの屋根と支柱と壁を揺らす。非日常に慣れてしまった人々のなかで宙を見上げたのは子供だけだった。黒い太陽が現れて腕が伸びてきた。炎の拳が降り下ろされる。叫び声を上げる暇もないままにすべてが爆音に飲み込まれた。正義の鉄槌だった。
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