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恐らく物置の中にあるおもちゃは要らない物ばかりだと思う。その存在を何年も忘れていたのだから。
さて、どこから片付けようかなと思ったその時。
『助けて』という声が聞こえてきたような気がした。
「え? だ、誰かいるの?」
わたしは恐る恐る聞いた。返事はなかった。誰かがいるなんてそんなはずないじゃない。
そう思ったその時……。
『助けて』という声がまたまた聞こえてきた。
誰もいないはずの物置で声が聞こえてくるなんて、あまりにも恐ろしくてガタガタと震えた。
わたしは、震えながら掃除なんてやめて物置から出ていこうとした。
すると、
『わたしを置いて行かないで』という声が聞こえてきた。
全身の鳥肌が止まらない。あまりにも怖くて足が震えた。
その時、棚の上から何かが落ちてきた。その落ちてきた物を見たわたしは。
「う、うわぁー!!」
わたしは、悲鳴を上げた。
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