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わたしは、真紀奈の顔色が変わったことに気がついた。それに体も小刻みに震えている。
「このウサギのぬいぐるみがどうかしたの?」
ウサギのぬいぐるみを眺め血の気の引いた顔色になっている真紀奈の顔を見てわたしは聞いた。
「……ううん、なんでもないよ」
「そうならいいんだけどね。このウサギのぬいぐるみさっき目から血を流していたんだけどおかしいな」
さっきは目から血を流していて不気味なんて言葉では言い表せないほど恐怖を覚えたけれど、今は普通のウサギのぬいぐるみに戻っている。
わたしは、ウサギのぬいぐるみを眺めそれから視線を真紀奈に向けた。
やっぱり変だ。真紀奈は顔面蒼白になっている。
「沙和奈お姉ちゃん、そのぬいぐるみはどこにあったの?」
真紀奈は顔を上げ聞いてきた。
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