物置の中には……

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わたしは、物置の入り口に行き真紀奈の腕を引っ張っている手とは反対の手で引き戸を開けようとして手をかけた。だけど、開かない。 「え? どうして開かないの?」 何度も開けようとするが開かない。 わたしは、真紀奈の腕を離し両手を使って引き戸を開けようと手をかけるも開かない。 「ど、どうなっているの?」 「の、呪いかもしれない……」 「呪い? 何それ?」 振り返り真紀奈の顔を見ると血の気の引いた表情をしていた。 「わたしが……」 真紀奈の震えた声と同時にガタガタと物置が激しく揺れた。 そして……。
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