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「あの!お手伝いしましょうか!?」
「!?ああ、頼む。こっち来い、凛。」
「はい♪」
(やったー瑞希お兄ちゃんの近くにいられる♪)
〔★凛の勇気は実を結んだ★〕
ウキウキしながらキッチンに入り、エプロンをつける私。
「凛道様もコーヒーを作られるんですか?」
「お手伝い程度ですが・・・」
「えらい!!!ジャック・フロスト君!!!」
「ビッ、ビッグ鈴木さん!?」
「孝行者で、えらいぞ、ジャック・フロスト君!!!」
そう言うなり、せっかくアルコール消毒した私の手を握り締めるHAWKSの社長。
「礼儀正しいし、気遣いは出来るし、人望もある!警察上層部に圧力をかける何らかの力を持っているのは置いとくとして~おじさんはジャック・フロスト君を気に入ってる!!」
「凛道蓮として、プロレスデビューはしませんよ?」
先手を打ってお断りすれば、膝を叩いて笑うビッグ鈴木さん。
「ぐははは!わかってる、わかってる!!公務員になるんだろう!?」
「いや、凛はバリスタに興味があるんで、断言できないっす。」
「瑞希お兄ちゃん!?」
HAWKSの社長さんとの会話に、突然乱入した愛しい人。
これには、私以外の人達も驚いた。
「瑞希!?」
「ちょっと、みーちゃん!?」
「凛道に何言った、瑞希!?」
「わははは!ケンカの予感がするぜ~!!」
「うはははは!凛、バリスタになるんかー!?」
「いや、あの、僕は~」
「まだ考え中だ。そうだよな、凛?」
ヤマトの問いに、私に代わって答える瑞希お兄ちゃん。
「瑞希、なんだそりゃあ!?」
これになぜか、烈司さんと初代龍星軍の先輩方が怒りながら言った。
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