162人が本棚に入れています
本棚に追加
私と桐壺先輩の秘密、桐壺先輩が言えないなら、私に言えときますか!?
賢いな、オイ!?
「颯真さんそれは!?」
「困るのか聖歌!!?俺らの信頼関係は、その程度なのかよ!!?」
「だからと言って、凛道様を困らせてしまうのは―――――――!!」
「自白した方がよさそうだぞ、凛?」
「瑞希お兄ちゃん・・・。」
好きな人にそう言われ、困った。
本当に困ったけど――――――――――――――――――
(好きな人の言うことには逆らえない・・・!!)
出来るだけ、誤魔化す感じで話すか・・・!!
「僕が暴走族の総長をしてるのは、龍星軍を守りたいのもありますが、好きな人と同じ世界にいたいからです・・・。」
「凛道様!!」
ブラック・ジャンヌとブラック・マリアの2人だけの秘密のはずが、結局口に出すことになってしまった。
これに対して、東久邇さんは――――――――――
「お前そこまで、ブラコンなのか!!?」
「え!!?」
(さりげなく、当ててきやがったよこいつ!!)
〔★正解を言ってしまった★〕
「ど、どうしてわかったんですか!!?」
我を忘れて聞けば、眉間にしわを寄せながら、東久邇さんは言う。
「いや、見てたらわかるだろう!?普通に、兄貴のために、兄貴の側にいたいって!!」
「あ、それあたしも思ってたわー!てっきり、好きな女を守りたいとかかと思ったけどさ~硬派だね―凛道蓮君は♪」
「わははは!凛助はまだまだ、兄離れできてねぇからな!!」
「兄貴の方も、弟離れが出来とらんがな。」
「セットで可愛い2人が、モニカちゃんは好きー♪」
「大した秘密じゃなかったな、東久邇?」
「ホントそれだ!!なんだよ~マジ切れまでして聞いて損したぜー!!」
あーあ、と言いながら、桐壺先輩の肩に顔を乗せる赤髪の美形。
(だったら聞くなや!!)
てか、みなさんに瑞希お兄ちゃんへの恋愛感情がバレてなくてよかった!!
仲の良い兄弟と思われてるおかげで、命拾いした・・・!
最初のコメントを投稿しよう!