◇落花流水の情(らっかりゅうすいのじょう)!! 恋と願いはよくせよ!!◇

46/61
前へ
/782ページ
次へ
私と桐壺先輩の秘密、桐壺先輩が言えないなら、私に言えときますか!? 賢いな、オイ!? 「颯真さんそれは!?」 「困るのか聖歌!!?俺らの信頼関係は、その程度なのかよ!!?」 「だからと言って、凛道様を困らせてしまうのは―――――――!!」 「自白した方がよさそうだぞ、凛?」 「瑞希お兄ちゃん・・・。」 好きな人にそう言われ、困った。 本当に困ったけど―――――――――――――――――― (好きな人の言うことには逆らえない・・・!!) 出来るだけ、誤魔化す感じで話すか・・・!! 「僕が暴走族の総長をしてるのは、龍星軍を守りたいのもありますが、好きな人と同じ世界にいたいからです・・・。」 「凛道様!!」 ブラック・ジャンヌとブラック・マリアの2人だけの秘密のはずが、結局口に出すことになってしまった。 これに対して、東久邇さんは―――――――――― 「お前そこまで、ブラコンなのか!!?」 「え!!?」 (さりげなく、当ててきやがったよこいつ!!) 〔★正解を言ってしまった★〕 「ど、どうしてわかったんですか!!?」 我を忘れて聞けば、眉間にしわを寄せながら、東久邇さんは言う。 「いや、見てたらわかるだろう!?普通に、兄貴のために、兄貴の側にいたいって!!」 「あ、それあたしも思ってたわー!てっきり、好きな女を守りたいとかかと思ったけどさ~硬派だね―凛道蓮君は♪」 「わははは!凛助はまだまだ、兄離れできてねぇからな!!」 「兄貴の方も、弟離れが出来とらんがな。」 「セットで可愛い2人が、モニカちゃんは好きー♪」 「大した秘密じゃなかったな、東久邇?」 「ホントそれだ!!なんだよ~マジ切れまでして聞いて損したぜー!!」 あーあ、と言いながら、桐壺先輩の肩に顔を乗せる赤髪の美形。 (だったら聞くなや!!) てか、みなさんに瑞希お兄ちゃんへの恋愛感情がバレてなくてよかった!! 仲の良い兄弟と思われてるおかげで、命拾いした・・・!
/782ページ

最初のコメントを投稿しよう!

162人が本棚に入れています
本棚に追加