一般的な癇癪

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一般的な癇癪

足をバタつかせてスーパーの床に寝そべる子どもがいる。 その子が求めていることは明確である。 きっと買って欲しい何かがあるのであろう。 私も癇癪持ちの子どもであった。 私が癇癪をよく起こしていた年齢は2歳から3歳に掛けて。 理由は、妹が生まれてから、母の私に対する接し方が変わってしまったことが理解できなかったから。 そして、その癇癪は妹という存在を単なる可愛い。からやがて、好き。守りたい。へと移り変わると、私の中に込み上げる負の感情がお腹の中で虫となり這いずり回るということは無くなった。 癇癪を起こしていた時の自分の行動も覚えている。 手をバタつかせて、大声で泣き叫ぶ。 すると母は私を一人にして部屋から出る。 部屋に一人残された私は、泣き叫び、虫が居所に戻ると、何事も無かったかのように、普通の私に戻る。 その時の私も普段の私も勿論全部私自身であり他の誰でも無い。
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