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「ニューワールドへようこそ。私はマザー。」
意識が飛んでからどれくらいだろうか。目が覚めると、そこは冷蔵庫の中のように暗くて、殺風景な場所。そして…
「誰なんだ貴方は?!」
「私はこの電脳世界のルールを教える、AI、マザーです。」
「……じゃあ、俺がいるここは既に電脳世界なのか?」
「はい。では、この世界について説明を始めます。」
「ちょっと待ってくれ…まだ状況が…」
「人間一人一人に構ってる暇はありません。」
えらく高圧的なそのAIは、マネキンのような感情が読めない顔をしていた。女だと言うことがよく見てやっと分かるぐらいだ。
「あー…この高圧的な態度…理詰めしてくる感じ…部長っぽいな…ボソッ」
「小声で喋っても聞こえていますよ。」
「oh…流石AI!ハハ。」
「コホンッ!……ここはニューワールド!貴方の第二の場所。
簡単な仕事をしてモルモを稼ごう!!
AIが管理するお店で、モルモを使って電脳世界ならではの最上級の商品を購入出来ちゃう!
人類最大の娯楽!ゲームの主人公になったり、観客(AI)が見てる中でのスポーツを楽しもう!!
君だけの最高の人生を楽しもう!
と言う訳です。最後にアバターをお選び下さい!」
「は??」
マザーの説明が終わると、立っていた場所に穴が空き、大知はそのまま落ちてしまった。
「ぬわーーーーーー!!!」
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