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クゥーン…と言う、悲しそうな鳴き声が聞こえた気がした。
そして思い出した。
死んじゃった愛犬の顔に似てるんだ、今のこいつの顔。
僕を喜ばせるつもりで土に埋めていた自分のおもちゃを差し出してきたんだけど、汚れていて嫌だったから無視したんだ。その時、こんな顔してたな。
胸がチクッとした。
そんな顔しないでくれよ。
バツが悪くて揺れるカーテンを眺めた。
ヒラヒラと風に揺れて波のようだった。
時計の秒針の音。
校庭から聞こえて来る騒がしい話し声。
沈黙が目立ってしまう。
僕は小林先生が来てくれるのを心待ちにした。
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