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〇〇side
なぜか途中からスムーズに事が運び始め一気に仕事を片付けひと段落ついた。最近生徒会が噂の転校生にゾッコンで仕事を放棄し始めたため回ってきた分の仕事が多く昼も食べずにずっと仕事、みたいな日が増え始めていた。やっと一段落がついた今も昼は食べてないのにだいぶ日が暮れていた。できた書類とか全部提出して明日の分も終わらせたら今日はいっぱい寝れるなぁ、なんて考える。
「じゃあ貯めてた書類全部提出してきて!」
「え?それ全部だれか持っていきましたよね?」
「誰が持って行ってくれたの?」
「えーっと、誰だっけ?」
風紀委員として誰だか分からない人に持っていかせたとなると危ないことこの上ない。誰が、そう思い部屋を見渡し気づいたことがある。部屋の様子が変わりすぎている。汚かった床は見えるようになっていてほこりっぽさも無くなっている。テーブルの上にはきちんと整理された書類がありこんなに整理整頓された部屋を見るのは久々だった。誰が整えてくれたのか尋ねるが誰も知らないという。いつの間に、誰がこんなことを…考えた瞬間扉が開く音がした。
「すいません。俺がやりました」
「え?!な、なんで?!てか誰?!」
「はじめまして、須崎です。皆さんほかの仕事で大変そうでしたので…」
須崎ってもしかして、あの編入生の爽やかイケメン君?親衛隊も多いしそんな子に目をつけられたらやばいじゃん!
「ご、ごめんね!凄い怒られたでしょ?僕たちが行くべきだったのに…」
そんな重要な書類じゃなかったしこの際だれが持っていったかなんてどうでもいい。それよりもよりにもよってあの寮長への書類だなんて、申し訳ないことをした。と罪悪感でいっぱいになったが笑顔のままだった。
「え?寮長普通に笑って許してくれましたよ?」
「うっそ……書類提出遅れたら一日でもブチギレる寮長が?」
「え、逆に一日で提出してくれてありがとうって言ってましたよ?」
嘘だ、ありえない。あの寮長ならその日に提出してもギリギリだねーって言って怖い笑みを向けてくるのに。
「他の先生達は?」
「先生たちも笑って許してくれましたよ?」
「う、うそ…この時期先生たちみんなピリピリしてるのに…」
「あー、今まで手伝ったりとかして少し仲いいからですかね?」
「よ、よかったぁ」
ただでさえ風紀委員の仕事を他の生徒に任せて申し訳ないのに俺たちの代わりに怒鳴られたら罪悪感で死ぬとこだった。ほっと安心してその場に崩れ落ちる。
「それよりも皆さん無茶しすぎですよ!少しは休みましょ?」
「で、でも明日のがまだ終わって」
「明日のですよね?」
「でも……」
「仕事のし過ぎで皆さんが倒れたら元も子もないですよ」
あ、あれ?なんか目の前に女神様らしき人が見えるんだけど……。
「あ、あの大丈夫ですか?」
「ぐへぇっ!」
急に近寄ってきて上目遣いで覗き込んでくる爽やかイケメン……パネェ。後光が眩しすぎて浄化されそう。てかめっちゃ可愛い、後輩の爽やかさがフレッシュすぎて、超若々しく見えるんだけど。
やばい、最近怒られたり疲れたりで忙しすぎて、なんていうかこんな優しさとか可愛さに触れたの久々すぎて頭がパンクしてきた。
「うわ!鼻血出てるじゃないですか!やばいっすよ!とにかく、一旦休憩しましょ!」
「そ。そうだね…」
言われるがまま全員隣の仮眠室へと連れられる。仮眠室と言ってもベッドがいくつかあるだけの質素な部屋だった、はず…。
「こんな綺麗だったっけ?」
「こっちの部屋も汚かったんで適当に掃除しちゃいました…重要そうなやつは触ってないんで安心してください!」
やばい、ほんとに目の前に天使がいる。
感情が昂りすぎて須崎くんの手を握ろうとした瞬間扉が開く音がして風紀委員長が入ってくる。少し休憩でも取ろうとしたのか辺りを見渡したあと驚きすぎて口が空いている。その後色々説明するとそれにも驚き口が閉じれないでいる。
「あの……まずはご飯食べません?」
「これも須崎が?」
テーブルの上にはおにぎりと湯気が立っているお味噌汁。最近じゃあんまり食べなくなったけど生きてきた中でいちばん美味しく見える。
「はい、食事とってなさそうだったんで勝手に頼んじゃったんですけど、迷惑でしたか?」
「お前……天才か?」
「へ?」
「違いますよ風紀委員長。天使、いや僕たちの女神です!」
「いや、あの、落ち着いてください」
「ありがとうな須崎」
いつの間にか須崎くんの目の前に立っていた風紀委員長が須崎くんの手を取り抱きしめようとしていた。三徹ぐらいしてるからいつもの風紀委員長と違っている。
ぐうぅうううう
「あはは……まずご飯食べましょ」
「そ、そうだな……悪い…」
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久しぶりの更新すみません!もうこのまま失踪しようと思ってたんですが爽やか受けがまた読みたくなって……でもなくて、やっぱり自分で…。なんで爽やか受けって増えないんですか?????爽やか黒髪スポーツマン受けってそんな需要ないかなあ?!?!
あと須崎君少し優秀にしすぎて自分でも読み返してここまでできるかい!と少し後悔してます。創作なんで許してください。
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