妹からの手紙

少し間をおいてから、私は便箋を取り出し机に向かう。そして机につくと椅子に座り置いてあるペンを手に取る。妹のセッちゃんにあてる手紙。はぁー息を吐き呼吸を整えてから。ペンを走らせた遠くの地元の妹へ宛てる手紙を書くために。
「セッちゃんへ
元気そうでほんとによかった。
トマトもありがとう。
仕事は大変だけど疲れるけれど頑張ってます。今日も上司に怒られたりもしましたが頑張ってます。お盆の花火大会はちょうど仕事休みだから前日から泊まりで行くね。ぜったいに！約束！　立夏より」
私は勢いで手紙を書き上げると遠くの妹へ必ず行くと心のなかで指切りをした。大変だけど頑張って仕事をして、必ず花火大会へ妹へ会いに行くと。そう強く自分に誓った。遠くで頑張ってる妹セッちゃんのためにも。