Prologue

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Prologue

彼はいつだって孤独だった。 孤独が故に、失うものなど何もなかった。 家族も、恋人も、友人も。 彼には何一つとして無かった。 “大切な何かが欠けている”。だからこそ彼からは何も奪う事が出来なかった。 __ただ一人の男を除いて。
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