The remaining prologue

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The remaining prologue

 吾輩は猫である。名前は濱田ナツ。シンガプーラの雌である。  どこで(うま)れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いところでニャーニャー泣いていたことだけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。濱田ハル。前世で吾輩の妹をしていた。
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