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取引
私はあとどれくらい夏目さんと一緒にいられるんだろう。
壱哉に、夏目さんが未だに初恋の女の子を探していると聞いた日から、日に日に不安が募っていく。
このまま一生、見つからなければいい。
そんな意地の悪いことまで考えるようになってしまった。
本当に夏目さんが好きなら、幸せを願ってあげないといけないのに。
抱かれて、激しく愛される度に自己嫌悪でおかしくなりそう。
だからせめて─
私の準備をする間に、すっかり膨張した夏目さんのそれを、シルクのパジャマと下着をおろして取り出した。
「えっ、ちょ、凛─!?」
夏目さんの足の間に正座をし、パクリと口に含む。
「だ、ダメだって!凛はそんなことしなくて…っ、うっ、く…っ!」
含んだまま舌を動かすと、夏目さんが抵抗するのを止めた。
「ごめん!今だけでいいから電気点けさせて!!」
部屋が明るくなり、目が慣れてくると、口の中の夏目さんが一層大きくなった。頭を動かし、喉元まで押し込んでは引き抜く。
「ハ…凛…気持ちい…こっち見ながらシて」
リクエストに応えると、夏目さんは恍惚とした表情で私を眺め、頭を撫でた。
こんなことで繋ぎ止められないことは分かっているけど。
私にはこれくらいしかできないから。
少しでも夏目さんを喜ばせたくて、罪悪感といっしょに苦い白濁液を飲み下した。
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